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ケアマネ直伝 介護のテクニック

コラム 介護施設に入れないケースも?!糖尿病の方の介護で気をつけること

更新日:2015年09月14日

タグ: 介護, 合併症, 糖尿病, 糖尿病神経障害, 糖尿病網膜症, 糖尿病腎症

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生活習慣病の1つの糖尿病は、多くの人が苦しめられている病気です。

糖尿病で、特に怖いのは、糖尿病から来る合併症です。

糖尿病合併症では、自立した日常生活が送れずに、在宅生活が難しくなります。
糖尿病の方の介護で気をつけることをご説明いたします。

糖尿病の薬と注射

インスリン注射の回数が多いと介護施設では受け入れができない?!

糖尿病の方は、内服薬とインスリン注射を利用して、血糖コントロールをします。
身体症状によっては、内服薬で調整することが困難な場合には、インスリン注射を使用します。

しかし、介護施設でインスリン注射を使用する場合には、看護師が行う必要があります。

このため、介護施設によっては、看護師が朝食時や夕食時にいない場合には、インスリン注射が打てないことから、入所を断られるケースがあります。

また、介護老人保健施設(老健)の場合には、医療費が施設負担になるため、インスリン注射を多く使用する場合には、負担が大きいため入所を断られることがあります。

施設によって、入所基準が異なるため、事前に施設で確認する必要があります。

インスリン注射が難しい場合には、病院で対応できる内服薬に調整してもらえるように、相談や交渉をしてみることも大切です。

食事に気をつける(毎日同じ食事量で同じ時間・味付けは控え目)

糖尿病は食事内容によって状態が大きく変わります。
過剰な栄養摂取をしないために、年齢や活動量に応じた適切なエネルギー摂取をしていく必要があります。

血糖値を安定させるためには、食事内容以外に食事時間や量を守ることが大切です。
食事は、毎日、同じ時間に同じ量を摂取することで、血糖値が安定していきます。

夜遅くに食事を摂取した場合や、朝食を抜いて昼食を多めに食べるということは、血糖値の急激な低下や上昇により、血糖値が安定せず、低血糖や高血糖になる可能性が高くなります。

高齢者になるにつれて味覚が低下するため、濃い味付けが好みになります。
しかし、塩分の過剰摂取は糖尿病を悪化させるため、調理方法や味付けを工夫して塩分や糖分を控える必要があります。

糖尿病の食の注意

感染症に気をつける

糖尿病になると、体の免疫力が低下しているため、感染症などの病気にかかりやすくなります。糖尿病の方は、感染症になると治りにくく、重症化しやすいです。

感染症が続くことで、食事バランスやホルモンバランスが、崩れて低血糖を起こしやすくなります。

低血糖への対応マニュアル

糖尿病の症状で、気をつけないといけないものに、低血糖があります。

低血糖は、食事の量が少なすぎたり、食事他遅れたり、食事を抜いた場合や、激しい運動をした場合に起こります。

低血糖の症状には、「あくび・悪心・空白感」といった警告症状から、「動機・顔面蒼白・震え」になり、「けいれん・昏睡」といった意識障害の大変な状況になる場合があります。

糖尿病の人で、あくび・悪心・空白感といった低血糖症状の症状が出始めている場合には、速やかに糖分を摂取する必要があります。

自宅にいる場合は、応急処置として、血糖測定を行い、低血糖が起こっている場合、砂糖や糖分を含むジュースで、重篤化する前に対処できます。

しかし、外出中にも低血糖を起こす可能性があるので、ブドウ糖や飴を必ず持参して外出することが大切です。

糖尿病合併症に気をつけること

糖尿病合併症は、糖尿病の人にとって最も、気をつけなければなりません。
糖尿合併症で、3大合併症と言われるものには、「糖尿病神経障害」、「糖尿病腎症」、「糖尿病網膜症」があります。

いずれも、インスリン注射や内服薬で血糖値を安定させることが重要ですが、合併症は、見た目や体調だけでは、すぐに判断できないことがあります。

糖尿病神経障害とは?

糖尿病のコントロールが悪い場合に、はじめに両足の裏がしびれます。
しびれがひどくなると、ほとんど痛みを感じなくなります。
また、細菌に対する抵抗力が弱まり、感染症がひどくなる傾向にあります。

糖尿病神経障害では、感染症がひどくなりやすいため、深爪やちょっとした擦り傷からでも、細菌が入ってしまいます。

また、しびれのせいで痛みを感じないまま、診察を受けることが遅れて、壊疽が進み、発見した時には手遅れで、下肢の切断をする必要がある場合などがあります。

糖尿病神経障害の下肢の症状

糖尿病腎症とは?

腎臓には、細い血管がたくさんあり、ここで、血液から老廃物をろ過しておしっこを作っています。

糖尿病で血糖値が高くなると、血糖値の高い血液はドロドロしてきて、腎臓で血液をろ過する時に、腎臓の細い血管が傷ついて、腎臓が痛んでしまいます。

これが糖尿病性腎症です。

なお、腎症は自覚症状が出にくく、気づいた時には腎臓がかなり悪くなっている場合が多いのです。

そして、腎臓が機能しなくなると人工透析、または、腎臓移植が必要になります。

そのため、状態が落ち着いていた場合でも、定期的に病院へ通い定期的な検査をする必要があります。

糖尿病網膜症とは?

赤血球の役割は、酸素と二酸化炭素の運搬係です。
糖尿病で高血糖になると、元々は柔らかくて、目の周辺の毛細血管の中を、通りやすかった赤血球が固くなります。

赤血球は固くなることで、柔軟性がなくなり、毛細血管より少しだけ大きい赤血球は、毛細血管を通りにくくなります。
このため、血管の中が詰まったり、血管が、破れて出血したり、血管に瘤ができやすくなります。

網膜にきちんと酸素が運ばれないため、新生血管が出来るのですが、新生血管はもろくて、すぐに出血します。

これらが重なって、比較的大きな眼底出血を起こすなど、どんどん悪化していき、最悪の場合失明に至ることがあります。

これらを防止するためには、自覚症状が出る前から、定期的に眼科で『眼底検査』を受けることが重要です。

そして糖尿病の正しいコントロールをきっちり続けることが大切です。

いずれの糖尿病合併症は、早期発見することで、重大な障害を回避することができます。

糖尿病の介護でのまとめ

糖尿病は、早期発見して予防していくことで合併症を防ぐことができるため、重症化する前に発見して対処することが大切です。

介護をする方が一番身近で見ているため、血糖症状を事前に確認して、対応していくことが大切です。

糖尿病食


●参考サイト

・糖尿病で恐いのは合併症です‐糖尿病教室|京都大学 糖尿病・内分泌・栄養内科

・第三十回コラム:糖尿病で透析にならないために ~尿中微量アルブミンを検査しましょう!~ | 東京女子医科大学付属 成人医学センター

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登場人物 紹介

吉田 めい

吉田 めい
祖母の介護をきっかけに、フリーになったイラストレーター。天然な性格のため、介護もあまり苦ではなさそう。

吉田 トラオ

吉田 トラオ
介護施設でケアマネージャーとして働く、めいの父でトラミの夫。ときどき、「ダトラ博士」になる。

吉田 トラミ

吉田 トラミ
めいの母でトラオの妻、パート勤務。佐藤和子の娘。母の介護に戸惑うことが多い。

佐藤 和子

佐藤 和子
トラミの母で、めいの祖母、転んで入院したことをきっかけに、ふさぎがちになる。

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